漢字の始まりの話 ちょっとこわい話
- 霞月書道教室
- 2021年8月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年4月26日
漢字のはじまりは絵的(象形文字)なもので、長い年月 淘汰と洗練を経て
今日では芸術の対象ともなりました。
今から3000年以上前、中国殷王朝時代が漢字の起源とされ
当時、亀の甲羅や、牛の骨に文字を刻んだことから「甲骨文字」といわれます。
「甲骨文字」は殷王朝の王様が、すべてを占いで決定するため(祭政一致)
1899年に殷墟(河南省安陽市小屯)で発見された文字は、
占いの内容を記したもので
現在でも解明されているものは1300余字に過ぎません。
1928年より行われた発掘調査で
歴代王の墓など、大規模な遺跡が発見され殷の実在が確認されました。
事の発端は、安陽市に住む農民が不思議な骨片を見つけます。
その骨片が薬屋さんの手に渡り、漢方薬として売られていました。
(いま現在でも、「柴胡加竜骨牡蛎湯」や「桂枝加竜骨牡蛎湯」は知られていますね。)
18~19世紀、その骨片がたまたま北京に寄食していた学者 劉鶚(リュウガク(劉鉄雲)の目に留まり当時最古といわれていた文字より、もっと古い文字であることがわかります。
驚いた劉鶚(劉鉄雲)は、現地の農民から骨片を買いとります。
その場所が、のちの殷墟でありました。
学者 劉鶚(リュウガク(劉鉄雲)生涯この骨片の収集と、研究に没頭し
「鉄雲蔵亀」という書物を出版し、驚くべき甲骨文字の存在を世に知らせたのだそうです。
中国の歴史は深すぎます・・・
今日のところはここまで
さいごまでお読みくださいましてありがとうございました。
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